金属元素の一つ。超重元素の一つ。仮名ウンニルヘキシウム(Unh)。
一般情報
原子情報
- 原子量: [266]
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p6、6d4、7s2
- [Rn]5f14、6d4、7s2
- 電子殻: 2、8、18、32、32、12、2
- 原子価: 6
- 酸化数: 0、+6
物理特性
- 相: 固体
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 54038-81-2
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: 溶けない
質量数は、258から271、一説では273までが確認されており、その中に核異性体も存在する。
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。全体的に情報の信憑性に難があるため注意。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 確率(%) | 崩壊後生成物 |
258Sg | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
259Sg | ‐ | 0.48秒 | α崩壊 | | 255Rf |
260Sg | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 256Rf |
261Sg | ‐ | | α崩壊 | | 257Rf |
262Sg | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
263Sg | ‐ | 1秒 | α崩壊 | | 259Rf |
自発核分裂(SF) | | |
264Sg | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
265Sg | ‐ | 7.4秒 | α崩壊 | | 261Rf |
266Sg | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
267Sg | ‐ | | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 263Rf |
268Sg | ‐ | 30秒 | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 264Rf |
269Sg | ‐ | | α崩壊 | | 265Rf |
270Sg | ‐ | 10分 | α崩壊 | | 266Rf |
自発核分裂(SF) | | |
271Sg | ‐ | 2.4分 | α崩壊 | | 267Rf |
自発核分裂(SF) | | |
272Sg | ‐ | 1時 | 自発核分裂(SF) | | |
α崩壊 | | 268Rf |
273Sg | ‐ | 1分 | 自発核分裂(SF) | | |
不明。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
1974(昭和49)年にアメリカのカリフォルニア大学 ローレンス・バークレイ国立研究所で、249Cfに18Oイオンを衝突させるという方法で作りだされた。製法は249Cf+18O→263Sg+4nである。263Sgの半減期は約1秒、α崩壊して257Noになるか、または自発的に核分裂を起こし崩壊する。
アメリカに先立つこと3ヶ月前、旧ソ連のドブナ原子核共同研究所(JINR)でも、207Pbや208Pbに243Amに54Crイオンを衝突させて作ったとされ、結果は259Sgであったと予想される。しかし1993(平成5)年にアメリカ側の発見が確認されたため、発見はアメリカとなった。
また後に、スイスのポール・シェラー研究所(PSI)により、他の同位体も作られた。248Cfに22Neイオンを衝突させるというもので、製法は248Cf+22Ne→266Sg+4nである。
シーボーギウムの名は、プルトニウムを合成したシーボルグにちなんで命名された。
不明。
105 ドブニウム ‐ 106 シーボーギウム ‐ 107 ボーリウム
用語の所属
元素
放射性元素
遷移金属元素
超重元素
SG