eXtremeDSL MAX

読み:エクストリーム・ディーエスエル・マックス
外語:eXtremeDSL MAX 英語
品詞:商品名

かつて、米国センティリアム社が開発し、2003(平成15)年3月24日に発表した高速ADSL技術。

目次

既存の電話回線で、ダウンストリーム50Mbps、アップストリーム3Mbpsを実現するADSLである。

ITU-T G.992 Annex Cの拡張であり、日本向けの仕様だったeXtremeDSLの、更なる拡張となっている。

ダウンストリーム(下り)の周波数帯域を4倍に拡大した「クアッドスペクトラム」を用いることで50Mbpsが達成された。

この技術では5種類の機能を持っている。

MAX-QS(Quad Spectrum) または MAX-DS(Double Spectrum)

メタルケーブル内に流す信号の周波数帯域を約4倍または約2倍に拡大し、それまでの最大12Mbpsの約4倍または約2倍の通信速度を実現する。

この二つは回線状況に応じて使い分ける。

MAX-EU(Extended Upstream)

アップストリームの周波数帯域を拡大し、アップストリーム最大3Mbpsを可能とする。

MAX-HBL(High Bit Loading)

1トーンあたりの伝送ビット数を増加させ、全体的に20%程度の速度向上を実現させる技術。

MAX-LR(Long Reach)

線路長最大7km程度までの長距離で、ISDN以上の通信速度が提供可能とする技術。

この技術により、一つで短距離から長距離まで様々な需要に対応できる。

これらの技術を組み合わせると、近距離であれば最大50Mbps、約2.2km程度までは既存12Mbps ADSLよりも高速となる。

このうち、更に約1.3km以内であればMAX-QSが使われ、MAX-DSよりも高速となる。

用語の所属
ADSL
関連する用語
ITU-T G.992 Annex C

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