RC-8141C

読み:アースィー・はちいちよんいちスィー
外語:RC-8141C 英語
品詞:名詞

音楽鑑賞用ヘッドホンの音響部品を定めるJEITA規格。

目次

RC-8141Bの改訂版として制定された。旧規格番号を含めた履歴は次の通りである。

  • RCX-8102
  • RC-8141 (2002(平成14)年12月)
  • RC-8141A (2008(平成20)年3月)
  • RC-8141B (2013(平成25)年3月)
  • RC-8141C (2016(平成28)年3月) ‐ これを著している時点での最新版

新機能

この版で「バランス接続用ヘッドホン端子」の規格が追加された。

株式会社日本ディックスが設計開発した全く新しいフルバランス端子(Φ4.4、5極)である。

フルバランス端子

由来

一般的なヘッドホンは、左右それぞれの音声信号を伝達する信号線各1本ずつと、左右両方共有のグランド線1本の計3本の導線を使う。これをアンバランス(不平衡)接続という。

対してバランス(平衡)接続では、左右それぞれの音声信号(正相信号)と、その反転号(逆相信号)で2本ずつ計4本の導線を使う。

このバランス(平衡)接続用端子にはこれまで標準が存在せず、機器ごとに互換性も無かったが、ここに登場した新規格がRC-8141Cである。

一般的なピンジャックは、ステレオ標準(直径1/4インチ(6.35mm))、ステレオミニ(直径3.5mm)、ステレオマイクロ(直径2.5mm)であるが、RC-8141Cはこれらと全く異なる直径4.4mmで、グランドを加えた5極端子を採用した。

従来にない新規格であるためメーカー間での主導権争いが起こらないこと、バランス(平衡)接続端子と異なるため誤接続する事故が起こらないことをメリットとしてJEITAは主張している。一方で、既存の端子と共用できないため、アンバランス(不平衡)とバランス(平衡)の両方に対応するためには端子を二つ用意するか、変換コネクターを提供するかの必要が生じることになる。

配線

それぞれ、プラグの先端(チップ)から、次のようになる。

  1. L+
  2. L−
  3. RL+
  4. R−
  5. GND
関連する用語
イヤホン端子

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