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ISO/IEC 10646の2011(平成23)年版。2011(平成23)年5月2日に発行された。
ISO/IEC 10646:2003から約8年ぶりの更新となる。
Unicodeとして実用化と普及が進んだ時期に発行された、それまでのISO/IEC 10646:2003とその全てのAmendmentを統合し、さらにいくつかの改良を加えた版である。
ISO/IEC 10646:2003は、最初のISO/IEC 10646の色を残していた。このISO/IEC 10646:2011では初期のISO/IEC 10646の色を一掃し、完全にUnicode色に染める改訂がなされた。これにより、ISO/IEC 10646:2011は実質的にUnicode 6.0.0相当である。
この版で特記すべき点は、次の通りである。
上位8ビットの群を廃止し、全17面からなる単体構造とする。
符号位置が0から10FFFFに制限されることから実質的に同義となるため。
Level 3相当、つまりUnicodeの実装のみを使う。
ISO/IEC 2022のDOCS対応では次のエスケープシーケンスのみを使い、Level 1/2を呼び出すシーケンスは廃止予定(deprecated)と明記された(p.27)
ISO/IEC 10646はもはや、実質的にUnicodeとしてしか機能していない。このため初期に標榜された、Unicodeを含む上位仕様という概念を削除することで、ISO/IEC 10646をUnicodeにするのが柱となっている。
Level 1/2の実装が廃止されたことから、サロゲートペアの処理や、合成文字の処理も、Unicodeに準じて処理することが求められる。
合計で109,379字が収録されている。
Unicode 6.0.0のほぼ全ての字が収録されており、日本向けには、CJK統合漢字拡張Dとケータイ絵文字の対応が国際規格化されたことが大きい。また、Adobe-Japan1-6の漢字も、CID+20156以外の全てが符号化されたようである。
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