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黒電話などで使われている、パルスダイアルを発生させてダイアルする方式の一つ。
入力したい番号の分だけダイアルを回して手を離すと、ばねの力でダイアルが(一定の速度で)回転して元の状態に戻り、その際にパルスを発生させる。1の数字の場合はダイアルを回す角度が最も小さく(パルス1回分)、0が一番大きい(パルス10回分)。
その構造上、電話番号を素早く正確に入力するのには向いていない。後にはプッシュボタン式の電話機に取って代わられた。
緊急通報のための電話番号には、日本では警察が110、火事救急が119、アメリカではレスキューに911という番号が振られる。番号は違っても、ある一つの共通した方針が、これら番号には存在している。
これは緊急通報なのですぐに電話に繋がらないといけないが、一方で、緊急通報をするような人間は大抵パニックを起こしている。番号を「111」などとしてすぐに繋がっても、相手が何を言っているのか分からなければ無意味である。
そこで、最も早くダイアルが戻る1と、ダイアルが戻るまで時間がかかる9や0を組み合わせた。これは、9や0のダイアルが戻る際に通報者が少し落ち着くことを期待している。
しかし、最近のプッシュボタン式の電話では、このような配慮はあまり意味を成さなくなってしまった。
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