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棒状のアンテナで、ダイポールには "双極子" の意がある。
アンテナの長さが半波長(λ/2)になっていて、両端の電圧がプラスとマイナスになることからこの名がある。このアンテナは左右対称であるため接地は不要である。ダブレットアンテナとも呼ばれる。
半波長ダイポールアンテナは水平(=)に設置すると水平面に「8の字型」の指向性を示し、垂直(⊥)に設置すると水平面無指向性となる。これは、アマチュア無線や業務無線、あるいは携帯電話やPHSのように、どの方向に送信局があるか分からない場合や移動局などに使われる。一方テレビのように送信局があらかじめ分かっていて、かつ移動しない場合は指向性の強い八木・宇田アンテナが使われる。
例えば14MHz用の半波長ダイポールアンテナであれば、λ=300/14=21.42mであるので、アンテナ長はλ/2から約11mとなる。また、半波長ダイポールアンテナの給電点におけるインピーダンスは75Ωである。
更に放射電力を10Wにしようとした場合を考える。インピーダンスは75Ωなので、P=I2・Rから10=I2×75; I2=10/75=0.133…; I=√(0.133)≒0.36Aとなる。なお、この計算では熱損失となるアンテナ導体自身の抵抗値は無視している。
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