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NTTドコモのIMT-2000方式携帯電話FOMAの900iシリーズから対応した、テレビ電話中に自分の顔の代わりにキャラを表示させるサービス。iモードサービスの一つとして提供されている。
技術的には、発信者が端末側で操作する動きに合わせてキャラの動きを作りMPEG-4形式の動画にし、その動画を音声と同時にテレビ電話として送っている。従って通話に掛かるパケット代はテレビ電話と変わらない。また発信先も、理論上は900iではない従来のテレビ電話対応端末宛であっても良い。
キャラ電のキャラは後から追加可能だが、各端末には標準で幾つかのキャラ電が登録されている。ディズニーとNTTドコモのコラボレーションで生まれた "Dimo" のマスコットキャラ "ブンブン" は全機種共通で登録されており、更に次のキャラが各端末ごとに登録されている。
F900iはストリート系の "アイ" と "ケン"、P900iはファイナルファンタジーの "白魔道士"、"黒魔道士"、N900iはDEVILROBOTSのオリジナルキャラ "チカ" と "ニノ"、SH900iは "ウサギ"、"女性"、"ロボット"、D900iは今風の "女の子" と "男の子"、となっている。
映像を作る3Dエンジンには、Mascot Capsule Engine Micro3D Edition Ver.3の機能拡張版が使われている。但し遠近感や光源処理はVer.1相当である。キャラ電のデータサイズは100Kバイト以内で、推奨ポリゴン数も750ポリゴンと少なめになっている。このようにiアプリの3D機能からクオリティが落とされているのは、端末のCPUスペック上の都合上、エンコード処理と3Dモデル処理を同時に動かすのは難しいからである。
このサービスは、一部に熱心な利用者がいる中で、殆どのユーザーからは "テレビ電話の意味がない" として利用されていないらしい。ここから鑑みるに、このサービスは時代が早すぎたのかもしれない。今後更に端末の性能が上がったときにやれば、画像も大きくなるだろうし、キャラの個性や動きも増えるだろうし、通信料金も安くなるだろうから、面白いことになるのかもしれない。
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