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かつてATARIで採用されていた、ゲームパッドコネクターの仕様。様々な機種で採用され普及した。
日本国内ではMSX用として販売されたものが普及した。
仕様自体は非常にシンプルで、上下左右とABボタンに対応しており、GND端子との間に単純にスイッチを配線しただけのものである。
一時期は非常に普及していたが今となってはかなりの年代物となる。現在のパーソナルコンピューターではUSBが普及したため使われず、ゲーム専用機でも独自仕様が好まれたため使われず、このため既に新製品はなく普通の店では扱われていない。
オリジナルのAtari Joystickでの仕様は次の通りである。
SG1000やSC-3000からメガドライブまで、古いセガのゲーム専用機もATARI仕様だった。
但し、SC-3000のものと、メガドライブのものとでは仕様が異なり、またいずれも日本で普及したものと配線が異なる。以下はSC-3000頃の仕様で、in/outは、本体側から見たもの。
旧セガ仕様の7番ピンは無視し、他のピンを入れ換えるケーブルを用意すれば、日本のATARI仕様の製品と相互利用が可能である。
MSX用に販売されていたのがMSXマウスである。この仕様は他の機種でも採用され、FM TOWNSなどでも採用されていた。
基本的には1番から4番のピンを4ビット(ニブル)のデータ信号線、8番ピンをストローブ信号線として使用する。マウスのボタンはジョイスティックと同じく6・7番ピンである。移動距離の情報はX軸とY軸があり、各8ビット(signed char)である。したがって、4ビット×4回データ転送をしている。
同時期に普及していたPC-9801用のバスマウスとも、その後普及したPS/2マウス(シリアルマウス)とも非互換だが、PICなどを使ったコンバーターを作る者もいる。構造が単純だったPC-9801用マウスと違いインテリジェントな機構を持っていたMSX用マウスは若干高価だったこともあり、MSXではあまりマウスが普及しなかった。
FM TOWNSのパッドはMSX互換である。
基本的な仕様は同じだが、SELECTボタン、RUNボタンがあり、ファミコンのジョイパッド相当の機能を持っていた。
ただしこのボタンの情報を伝えるだけの信号線がないので、実際には内部的に十字キーの同時押しで実現されており、RUNは方向ボタンの左右、SELECTは上下を同時に押した信号として伝達された。
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