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スパムの送信を禁止するための法律。道路交通法と肩を並べる、守られていない日本の法律の一つ。
スパムが社会問題となっており、その禁止のために作られ、全く守られないことからどんどんと規制強化されているが、それでもなお全く守られていない法律である。
法の目的は、第一条で次のようにされている。
この法律は、一時に多数の者に対してされる特定電子メールの送信等による電子メールの送受信上の支障を防止する必要性が生じていることにかんがみ、特定電子メールの送信の適正化のための措置等を定めることにより、電子メールの利用についての良好な環境の整備を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的とする。
パソコン等へのスパムが問題になっても政府は腰を上げなかったが、携帯電話機やスマートフォンに怒濤の勢いで流れ込むスパムは政治家も相当不愉快に思ったらしく問題視されるようになり(受信も有料な上に削除も手間である)、ようやく重い腰を上げて法整備に取り掛かった。
以下のような規制や義務が法律によって課されている。
スパムの送信については、現行法では次の罰則がある。
責任者の表示義務違反や、架空電子メールアドレスによる送信などは、罰則がない。
当初は、宣伝目的であることを明示せずメールを送信すれば最大50万円の罰金刑であった。しかし、改正前の法律での実際の逮捕者はゼロである。ゼロ。無。
あまりに無意味であったため、2005(平成17)年5月13日午前、改正法案が参院本会議で可決し成立、6ヶ月以内に施行されることとなった。主たる改正内容は、
それでも逮捕者は全く出なかった。
この法律で最初の逮捕者は、2006(平成18)年5月26日に他人名義のメールアドレスを使用して出会い系サイトの広告メールを約300万通送信した東京都の会社員(29歳、実名公表されず)であった。
そして2008(平成20)年、「未承諾広告※」は廃止し、受信を求めていない者に対する送信は全てを規制するよう法改正された。
それでも逮捕者は殆ど出ていない。
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