多極ステレオミニ

読み:たきょく・ステレオミニ
品詞:名詞

ステレオミニ(3.5⌀)のうち、4極以上あるものに対する俗称の一つ。

目次

ステレオミニはフォーンコネクターの一種だが、ピン型であるフォーンコネクターは、大きさを問わず、基本的には先端と根元に分けられる。

先端と根元は絶縁されており、別々の線が繋がる。根元は先端の3倍程度の長さであるので、絶縁しながら等分すると、計4極までは違和感なく分けられることになる。

ステレオのイヤホン/ヘッドホン用としては3極あれば充分だったので、3極のものが広く普及した。

しかし場合によっては4極以上が必要となるが、既に普及している3極のものと後方互換性を確保する必要があり、このため各社とも様々な方法を模索してきた。

別端子

互換性を確保しつつ接点数を増やす最も簡単な方法は、別の端子を用意し、両方同時に刺さるようなプラグを用意することである。

しかしこれを反則とすると、可能な限り形を変えずに接点数を増やす方法を考える必要がある。

極数の変更

2極は、先端からチップ(T)、スリーブ(S)と呼ばれた。

3極は、スリーブ(S)の先端側1/3程度をリング(R)とし、先端からチップ(T)、リング(R)、スリーブ(S)と呼ばれた。

4極は、3極のスリーブ(S)を半分に分け、先端からチップ(T)、リング(R)、リング(R)、スリーブ(S)と呼ばれた。

これを単体で5極にする場合、もはや4極から分けられる残りがないため、根元の分割方法を変える必要がある。3つに分けられていた根元を4つに分けなおす方法が取られるが、3極や4極のものとは互換性がなくなるため、これを3極や4極のジャックに誤って差し込むと短絡により故障する可能性がある。

別接点の追加

もう1接点を追加するだけであれば、プラグの周囲にリング状に接点を追加する方法が古くから行なわれている。リングではなく単に突起の場合もある。

もう1接点は、リモコンなどの信号線として追加されることが多かったが、ソニーのウォークマンでは「ノイズキャンセリング機種専用」として、4極のプラグにもう1本の追加接点を増やした5極タイプの専用イヤホンが使われている。

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