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Linux向けに開発されたディスプレイサーバー。OpenGL ESベースのグラフィックシステム。
Kristian Høgsbergが2008(平成20)年に開発を始め、2012(平成24)年10月22日、初の正式版であるWayland 1.0.0と、そのリファレンス実装「Weston 1.0.0」がMIT Licenseで公開された。
X Window Systemのシンプルな代替を目指しており、将来的にXを置き換えることを目指されている。開発中のアルファ版の頃から注目が集まり、2010(平成22)年11月、UbuntuがいずれWaylandを採用すると発表したのを皮切りに、MeeGo、FedoraなどもWaylandへ移行する意向を示した。
なお、これはXサーバー(Xプロトコルサーバー)ではない。
画面表示を担うコンポジター(compositor)とクライアント間のプロトコルは独自の実装で、モダンでありながら軽量なアーキテクチャーが目指されている。
Waylandが改善を目指しているのはグラフィック周りのみであり、その他のハードウェアとの通信については他のライブラリを用いる。
Waylandでは、コンポジット型ウィンドウマネージャーがディスプレイサーバーであり、アプリケーションやグラフィクスハードウェアと直接通信する機能を持つ。
WaylandがX(プロトコル)サーバーでないのは、そのメカニズムからも明らかである。
3D描画する場合、Wayland開発初期にはOpenGL命令をGLXプロトコルでXサーバーに送信し、Xサーバーがそれを描画していた。現在のWaylandでは、Xクライアントが直接描画しており、これをDRI(Direct Rendering Infrastructure)と呼んでいる。
文字の描画にしても、Wayland開発初期ではXサーバーがフォントを見つけてラスタライズして描いていたが、現在のWaylandでは、freetypeがクライアント側に存在し、Xクライアントがラスタライズして直接描画している。
昨今の人気である半透明などの3Dアクセラレーター機能を用いた画面描画をしようとすれば、おのずと3D機能を使うことになり、つまりクライアントが直接描画するので、Xサーバーは必要ないか、あってもごく簡単な処理だけしか求められなくなっている。
現在使われているXサーバーとは、大昔のXサーバーに3D処理のDRIを組み込んだもの、ということも出来る。
Waylandが何であるかというと、このDRIで2D描画も可能にし、DRIだけを取り出して小規模なメッセージ機能等を付け加えたもの、ということが出来るようである。
将来的にどのような姿になるかは定かではないが、DRIのための実装、つまりDRIサーバーになるのではないかと見込まれており、従来のXサーバーとは異質のものになる。
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