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CanonicalがUbuntu用に開発した、GNOME用シェルインターフェイス。
UbuntuはGUIにGNOMEを採用しているが、シェルインターフェイスもGNOME標準であるGNOMEパネルが使われていた。これを置き換える形で開発されUbuntu 11.04から強引に導入されGNOMEパネルを置き換えたのが、Unityであった。
iPadのような画面が強く意識されている。従来のGNOMEパネルと比較し、従来は上下にあったパネルは上部だけとなり、下部パネルは廃止された。
使用中のアプリケーションの確認や切り替えは、左端に縦にアイコンが配置されるランチャー(Launcher)と呼ばれるインターフェイスで行なわれる。
また上部パネルも大幅に機能が簡略化されており、従来は左端に並べられていたアプリケーションなどの項目は廃止され、Ubuntuのロゴ一つに置き換えられた。これをクリックすると、アプリケーションの検索が可能なようになっている。
何よりも先に、このインターフェイスは不評である。
現時点では完成度が低く、実用的でない。UIの進化は歓迎されるところだが、劣化は誰も望んでいないということであろう。
パーソナルコンピューターで使うUIであるが、これはMac OS X風なのではなくiOS風という点が特徴で、タブレットで使うには良い可能性はあるが、マウスでの使い心地の一切が無視されており、デスクトップ向きではない。
業務環境や開発環境としては、2014(平成26)年現在も、GNOMEパネルであるUbuntu 10.04 LTSが現役である。なぜなら次のLTSである Ubuntu 12.04 LTS以降ではUnityが採用されており、使いにくいどころか使い物にならないからである。
Ubuntu 10.04 LTSは、Ubuntuの歴史上、最後の実用的なLTSだったということもできる。
UnityはOpenGLを使用したX Window System用のウィンドウマネージャーCompizが必須である。
このため、グラフィック周りにハイスペックが要求されているが、OpenGLが使用できない環境向けに、シンプルなUnity 2Dも別途用意されている。
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