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Windows NTで採用されたファイルシステム(ディスク管理方法)のこと。
ファイルの使用権をユーザー毎に指定するWindows NTの機能を実現するために設計された。
本来はハードディスクドライブ装置で利用されるものだが、MOやフロッピーディスクドライブなどでも利用は可能。但しNTFSフォーマットのメディアは途中でイジェクトできない。イジェクトボタンによる単純なイジェクトは不可能であり、必ずWindowsの「取り出し」機能でイジェクトする必要がある。
NTFSでは1ボリューム毎に16Eiバイトまで管理可能で、ロングファイル名対応や、ファイル又はボリューム単位での圧縮機能、障害発生時の自己修復機能の搭載などの特徴がある。
Windows NTでは他に、OS/2のHPFSと、MS-DOSのFATも利用できるが、NTFS以外ではセキュリティシステムやNTFS独自の諸機能が利用できない。
NTFSには独自のバージョン番号があるが、それとは別に、採用されたOSのバージョン番号で呼ばれることも多い。Microsoftの公式サイトでも後者が普通に用いられている。
なお、NTFS 1.2とNTFS 3.0以降は互換性がなく、NTFS 3.0以降をNT 4.0からアクセスするためにはサービスパックが必要である。
NTFS 1.0/1.1では、当初から次のような機能を有していた(順不同)。
Windows 2000のNTFS 3.0(=NTFS 5.0)では次の新機能が搭載された。
NTFS 3.0(NTFS 5.0)以降つまりWindows 2000以降では、ファイルやフォルダーの暗号化に対応している。
ディスク上には暗号化された状態で保存され、ファイルアクセス時に暗号が解読されて見える透過的データ暗号化であるため、通常使用する場合は暗号化を意識せずに済む。
データ圧縮機能と排他であるが、この処理自体はZIPなどを透過的に扱える圧縮機能の実装の一つであり、暗号化状態のファイルやフォルダーは圧縮もされている。
暗号化に際してパスワードは不要だが、鍵情報として、各ユーザーアカウントごとに自動作成されるディジタル証明書を利用する。この証明書はパスワードを付けて他のドライブに保存することが可能。もしドライブ破損などで証明書が失われると、システム管理者含めて誰も暗号を解読できなくなるので注意が必要である。
ハードディスクドライブなどを取り出して内容を読み取っても、中身は暗号化状態であるため解読できず、セキュリティが維持される。
ただし、Windowsを自動ログインなどしていると、そのコンピューターを起動するだけで中身が参照できることになるので意味が無い。自動ログインは停止する必要がある。
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