ROMやRAMなどのメモリー空間とは別に用意された、I/O専用のアドレス空間(I/Oアドレス空間)にI/Oポートを割り振る方法。
Intelの8080やx86、ZilogのZ80シリーズなどで採用されている。
言い換えれば、このごくわずかなアーキテクチャーにのみ存在する概念であり、それ以外の殆どのアーキテクチャーにはI/Oアドレス空間は存在しない。
アクセスするには専用に用意された命令を利用する必要がある。それらは、概して性能が悪かったり、遅かったり、融通の利く命令が無かったりする。
その代わり、メモリー空間はその空間の全てがメモリーに利用できることが利点であった。8ビットMPUや16ビットMPUの時代には利点であったが、32ビットMPU以上になるとメモリー空間にもかなりの余裕が生じ、この一部をI/Oポートに使っても困ることがなくなった。
このため、特殊な設計のものは例外として、現在新たに設計される一般的なプロセッサーでは、I/Oアドレス空間を別に持たせたものは存在しない。
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