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東京大学の開発した天文シミュレーション用計算機。
1基当たり31GFLOPSのプロセッサーを1536個平行動作させ、最大48TFLOPSの性能を実現した。この性能は、海洋科学技術センターの地球シミュレータ(40TFLOPS)を2割程上回る性能である。これでいて、かつて世界最高速を誇ったIBMのIBM ASCI White(Power3 375MHz 8192個搭載機)で4.938TFLOPSの400億円の約1/100の5億円で開発されている。
このコンピューターが安価かつ低価格であるのは、特定の問題に特化した専用計算機であるためである。天文シミュレーションの中でも、特に多数の天体がお互いの重力を受けて運動しているようなシミュレーションを計算するために用いられる。
こういった粒子系シミュレーションで、最も計算量の多いのが粒子間の相互作用計算、つまり重力の計算であるため、この計算が高速になれば計算全体が高速化される。これを、二体問題に特化した設計の専用プロセッサーで行なうことで、安価かつ高速なシステム構築を実現した。
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