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MTAとしてsendmailを使っている時のローカル配送ルールの設定ファイルの一つ。
主に4つの記述方法がある。このホストをexample.orgとする。
このマシンのpostmaster宛メールをwdicに転送
postmaster: wdic
このマシンのpostmaster宛メールをwdicとwdic2に転送
postmaster: wdic, wdic2
このマシンのwdic宛メールをhogehoge@example.comに転送
wdic: hogehoge@example.com
このマシンのwdic宛メールをwdicのメールボックスにメールを残しつつhogehoge@example.comに転送
wdic: \wdic, hogehoge@example.com
このように"\"を使う。
ml宛メールを/var/mail/mailinglistにあるすべてのアドレス宛に転送
ml: ":include:/var/mail/mailinglist"
wdic宛メールがきたら/usr/local/bin/wdic.shで処理する
wdic: "|/usr/local/bin/wdic.sh || exit 75"
"|| exit 75" は一時的なエラー(もう一度行なったらエラーにならない可能性がある)の意味で、こうしておくと、このプログラムの起動でエラーが発生したらsendmailは再配送のキューにこのメッセージを格納する。
一般的なメーリングリストや自動応答などに使われている。
次のように書くと、届いたメールは/home/wdic/wdicmailに追記されていく。
wdic: >> /home/wdic/wdicmail
もちろん特殊なファイルも指定できる。
nobody: >/dev/null
こうすれば、nobody宛のメールは自動的に消去される。
この設定ファイルを書き換えただけではルールは変更されない。
sendmailを再起動するか、newaliasesコマンドを実行する必要がある。
例えば、以下のような設定をしたとする。
こうすると、wdic@example.orgにメールが届くとexample.orgはこのメールをhoge@example.comに転送し、example.comは転送されてきたメールをwdic@example.orgに転送し、example.orgはその転送されてきたメールを再びhoge@example.comに転送し…と無限ループになるので、このような設定は避けなければならない。
2台だと分かり易いが、マシンがより多くなるとついうっかりこのような設定をしてしまうこともあり得る。特にpostmasterやrootは多くのメールを受信するので、それらのアドレスでループが起こると大変なことになる。
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