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現実社会の真の法則。1949(昭和24)年に米エドワード空軍基地に勤務していた技術者エドワード・アロイシャス・マーフィーJrが言い出したとされる「(技術的な作業において)いくつかの方法があり、そのうちの1つが悲惨な結果を生むものであるとき、人はそれを選んでしまう」という台詞が技術者間で広まったもの。さらにその考え方を元に発展させた、悲観的だが否定しきれない現実に対する法則全般を指す。
現在では「なんであれうまくいかない可能性があればそれはうまくいかない(When anything can go wrong、it will.)」を法則の基本とし、またこれを元に様々な形に応用したバリエーションがある。
元々は航空機のテスト飛行中に試験装置の異常が見つかり、その原因を調べたところ誰かがセッティングを間違っていたのをマーフィーが発見し、この台詞が生まれたとされる。後に空軍の記者懇談会で紹介され、世に広まった。
アメリカの一般社会で広く普及している庶民的な法則であるが、1980年代後半から1990年代にかけて日本にも広められ、一時期大きなブームとなった。またプログラマーの間でも同法則は語り継がれており、例えば "コンピューターは一番壊れてはいけないタイミングで壊れる" などといった法則がまことしやかに囁かれている。何故か多くのコンピューター関係の企業に同法則の書籍が蔵書されているようだ。
法則の例1 ・バックアップしたい時に限ってメディアが足りない. →そしてその後ハードディスクが飛ぶ. ・しかしバックアップした時に限ってハードディスクが飛ばない. →フロッピーが足りなくなったので, そのフロッピーを消して使った. →そんな時に限ってハードディスクが飛ぶ. 法則の例2 ・バックアップしていない時はハードディスクは壊れない. →バックアップしようとした時にハードディスクは故障する.
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