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コンピューターが一定時間無操作となった時に、自動的に画面を消したり、何らかの画像を表示したり、エフェクトを掛けたりする機能のこと。音が出るようなのもある。
恐らく、一番初めに作られたデスクトップアクセサリーである。
コンピューターの画面は動きが少なく、ゆえに常時ほぼ同じ画像を映しつづけることになる。かつて、コンピューターでも表示装置にはCRT(ブラウン管)が使われていたが、CRTは同じ画像を映しつづけると「焼き付き」と呼ばれる現象が発生し、焼き付きが生じると電源を切っても残像が残ってしまうようになる。
そこで対策のため、強制的に画面を書き換えるソフトとして作られ、画面を保護するということから「スクリーンセーバー」という名前で呼ばれるようになった。
スクリーンセーバーは、地味なものから次第に凝ったものとなり、様々な視覚的効果を持ったものが作られた。
やがて画面を保護するという主目的から離れ、表示させて楽しい映像ソフトウェアとしての側面を持ち始め、アクセサリーとして認識されるようになった。
その結果として、製品として販売されるスクリーンセーバーもあった。
時代はCRTディスプレイから液晶ディスプレイとなった。
液晶ディスプレイではCRTとは異なり同様の現象は起こらないため、当初の目的(焼き付きの防止)としては不要となったが、セキュリティの保護(席を立った後の画面の盗み見)などの目的で使われているらしい。
液晶ディスプレイでは必ずしも必要ないことや、液晶ディスプレイは表示し続けるとバックライトの寿命がその分縮むこと、また(特に日本では電力不足への対応で)節電のために、モダンなデスクトップ環境では標準でスクリーンセーバー機能は停止されていることが多い。
Windowsでは、Windows 8.1でもなおOSとして機能は存在するが、標準設定ではスクリーンセーバーは稼働せずディスプレイの電源を切る設定となっている。
Linuxデスクトップでも、例えばGNOME 3.0やUbuntu Unityは、標準では画面ロックに必要最低限となる飾り気のない単なる黒画面表示機能だけとなり、従来の飾り気のあるスクリーンセーバー機能は削除された。
GNOME 3.0以降でも、この標準のgnome-screensaverをアンインストールしてXScreenSaverなどをインストールすれば従来と同様のスクリーンセーバーは利用できるが、GNOME ShellやUbuntu Unityなどでユーザーインターフェイスの飾り気を追求していながら、一方で飾り気のあるスクリーンセーバーが廃止されることは、時代を反映したものということができる。
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