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AMDのx86プロセッサーである、第4世代Ryzenプロセッサーで採用されているCPUアーキテクチャーの名。
Zen/Zen+→Zen 2で複数のCPUダイを組み合わせるという大胆な変更があったが、Zen 3ではCPUコア自体のみならず、CPUコアのクラスターである「Core Complex(CCX)」のアーキテクチャーを変更し、キャッシュトポロジーを変えるという大きな変化が加わった。
従来のZenでは、4個のCPUコアで1個のCCXクラスターを構成し、この1クラスターごとにL3キャッシュを共有しつつ、CCX間のコヒーレンシーはCCX間をバスで繋いで実施していた。従って処理が1クラスター(4CPUコア)内で収まればよいが、それを超える場合はL3キャッシュのレイテンシーが問題となっていた。そこでZen 3ではL3キャッシュを全CPUコアの共有キャッシュとすることでコア間のレイテンシーを大幅に削減、ゲーム性能などを向上させた。
ほぼ同じ価格帯のRyzen 9 5950X(2020(令和2)年11月5日発売)とCore i9-10900K(2020(令和2)年5月発売)を比較した場合、Ryzen 9 5950Xは16コア・32スレッド、Core i9-10900Kは10コア・20スレッドで、この時点で既に決定的に差がついているがそれに比例するようにマルチスレッド性能はRyzen 9 5950Xの圧勝、シングルスレッド性能もRyzen 9 5950Xが20%弱程度高速で、Core i9-10900Kのシングルスレッド性能は前世代であるZen 2と同程度であった。
それでいて、ベンチマークテスト中の消費電力がRyzen 9 5950Xが200W少々に対し、Core i9-10900Kは340W弱あり、1.7倍程度Intel CPUは電力を消費しているようである。電力を消費するということはそれだけCPUの発熱量も高くなるため、CPUクーラーも強力な(かつ消費電力が多い)製品を使用する必要がある、ということになる。
ただしゲーミング性能としてみると、ゲームによりパフォーマンスに差がありRyzen 9 5950XとCore i9-10900Kは拮抗しているようである。
後のIntelプロセッサーはZen 3の性能を大きく引き離す可能性があるが、その頃には後継のZen 4のリリースも近いため、Intelが天下を取り返してもどれだけの期間維持できるかは未知数である。
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