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鳥インフルエンザの中でも、特に「鳥に対する」病原性が高いもの。
4〜8週齢の鶏8羽以上の感染させ、10日以内に75%以上の致死率を示した場合、「高病原性」を考慮するとしている。
分子遺伝学では、高病原性ウイルスの「HA蛋白」は特徴的な構造を持っており、この構造の有無で判断する。
鳥に対して高病原性でも、人間に対して高病原性とは限らない。
高病原性鳥インフルエンザは、現時点ではH5亜型とH7亜型のみである。中でも、次の亜型が有名。
ウイルスのHAを開裂活性化するのは、感染した細胞内にあるプロテアーゼである。
弱毒性のHAを開裂するプロテアーゼは呼吸器、消化管上皮のみにしか存在せず、このため感染しても局所感染となる。一方、強毒性のHAを開裂するプロテアーゼは、全身全ての細胞のゴルジ体にあるプロテアーゼであるプラスミンであり、このため全身の器官に感染することができ、致死性の全身感染症を招く。
1997(平成9)年に香港で蔓延し、また2003(平成15)年末から3年以上世界で蔓延したH5N1は、共にこの特徴的な塩基配列が存在していた。
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