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仕事率の単位。メートル法主流の現在でも、エンジンなどの仕事の効率をいうのに馬力で表現することがある。ちなみに支那語では "匹" という。500馬力=500匹。まことにストレートな表現である。
元々はワットが、標準的な荷馬が550ポンドの重量を1秒間に1フィート動かした場合の仕事率を1馬力と定めた。馬1頭分のパワーというわけだが、後に馬にはまだ余力があることが判明し、現在、馬1頭は2〜4馬力ほどあるとされている。
その後馬力という単位は瀕用されるようになるが、ヤードポンド法を使うイギリスと、メートル法を使うフランスなどの国とで話し合いが付かず、二種類の馬力ができてしまった。英馬力(HP)と仏馬力(PS)である。ワットの作った馬力が英馬力(HP)となり、メートル法を用いた新しい馬力が仏馬力(PS)である。現在ではイギリスとアメリカのみが英馬力(HP)を用い、それ以外の世界では仏馬力(PS)を使っている。
具体的には、75kg重の力で物体を1秒間に1m移動させる仕事を1psといい、これが国際法馬力である。SIに換算すると1ps=0.7335kW(735.5W)である。同様に英馬力は1hp=0.7457kW(745.7W)となる。
ちなみに、仏馬力(PS)のPSはドイツ語の馬力(Pferde Starke)の略である。
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