限流ヒューズ

読み:げんりゅう・ひゅーず
品詞:名詞

電力ヒューズのうち、アーク電圧を高めることで短絡電流を限流抑制し、回路を遮断するヒューズ。限流形ヒューズとも。

目次

様々なものがあるが、これを著している時点では密閉ヒューズ筒内にヒューズエレメントと珪砂などの粒状消弧剤を充填した砂ヒューズが使われている。

消弧剤の珪砂は二酸化珪素が主成分で、回路が短絡した場合は、次のように動作する。

  1. ジュール熱でヒューズエレメントは急速に溶断し、アークを発生させる
  2. アーク熱で消弧剤が気化蒸発し、アークを冷却する
  3. アーク抵抗が増加する
  4. 電流が絞られる
  5. 気化した消弧剤が固化する
  6. 遮断完了

固化した消弧剤は高い絶縁性を持っている。

高圧遮断器などは継電器の動作時間を含めた全遮断時間が数サイクルと長く、その間短絡電流が流れ続けるが、限流ヒューズは最初の半波で遮断される。

非限流ヒューズよりも高速であり、非限流ヒューズが0.65サイクル程度であるのに対して限流ヒューズは0.5サイクル程度で遮断を完了する。

用語の所属
ヒューズ
電力ヒューズ
関連する用語
非限流ヒューズ

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club