銀鏡反応

読み:ぎんきょう・はんのう
品詞:名詞

ある未知の化合物にホルミル基(アルデヒド基)が存在するかどうかを調べるための実験。また、アルデヒドをおだやかに酸化するためにも使われることがある。

幾つかの方法があるが、ここでは一例を紹介する。まず試験管に少量の硝酸銀水溶液を取り、これにアンモニア水を数滴加えると沈殿が生じる。この沈殿がちょうど消失するまで数滴加えた溶液を作る。これがアンモニア性硝酸銀水溶液である。

シャーレ蔗糖水溶液を少量取って、前述の硝酸銀水溶液を加え、湯煎で加熱する。こうするとシャーレの底にが付着し、鏡のようになる。

これは、銀イオンが蔗糖分子中のアルデヒド基(-CHO)を酸化することで金属銀が還元されるためで、その銀がシャーレの壁面に付着するのである。

実際の実験では、酸化銀(Ag2O)の希アンモニア水溶液でも良く、また蔗糖に限らずアルデヒドであれば様々なものが使える。

なお廃液(アンモニア性硝酸銀)は爆発性があるため、多量の水で希釈して流さねばならない。万一固めてしまうと、僅かな衝撃でも爆発してしまうので注意。

関連する物質
硝酸銀

アルデヒド
蔗糖
関連する用語
アルデヒド基
シャーレ

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