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胎児を包む液体の入っている袋のこと。
妊娠初期にはまず胎嚢が確認でき、その後胎嚢の中に胎児が確認できるようになる。
超音波検査では妊娠4〜5週になると、子宮内に胎嚢が見えるようになり、妊娠の確認が可能となる。この中に胎芽(妊娠初期の胎児のこと)や卵黄嚢がある。
胎芽・胎児は、胎盤や臍帯(へその緒)から栄養を受け取れるようになるまでは、胎嚢の中にある卵黄嚢から栄養を得て成長をする。
なお妊娠反応が陽性と出て、かつ胎嚢が子宮内に見られない場合は、子宮外妊娠または流産が疑われる。
超音波検査で胎嚢の形が悪い、あるいは発育が悪いと判断された場合、それは流産の兆候ありと判断される。胎嚢自体の発育は良くても、子宮の収縮によって胎嚢が圧迫され変形してしまうこともあるが、この場合は安静を心がけたり、または子宮収縮抑制剤を服用するなどの対応をする。
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