腎小体を構成する毛細血管と、それに附随する構造のこと。糸球体はボウマン嚢と呼ばれる嚢(袋)に包まれている。
糸球体は、血液を濾過し、原尿を作る、泌尿系の第一段階である。
血管を、足細胞と呼ばれる細胞があたかもタコの足のように絡みつき、糸球体の毛細血管の表面を覆っている、非常に特徴的な構造を有している。
血液は、輸入細動脈から毛細血管となって糸球体に入る。
糸球体では、毛細血管を流れる血液中の液体成分(血漿)が、毛細血管壁を通り、足細胞の隙間を抜けて外へ沁み出て来る。
血球や血小板、蛋白質分子などは沁み出ることが出来ないため、そのまま血液中に残される。
こうして、液体成分だけになったものを原尿という。沁み出した液体は、外を覆うボウマン嚢によって受け止められる。
血液の流れる毛細血管は再び合流し、輸出細動脈から流出する。
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