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水晶の圧電効果を用いて高周波を得る受動素子。「水晶発振子」とも。
水晶振動子の出力は、水晶振動子の自由振動波形であるため正弦波である。
水晶振動子は、発信する周波数が高いほど水晶の厚みが薄くなる。そのため高周波のものは製造が難しいうえに振動などによって割れやすくなる。
直接発振可能な周波数は数[kHz]〜60[MHz]程度で、通常10[MHz]以上はC級動作で周波数を整数倍する回路(逓倍回路)を組み合わせる。
各種用途から、よく使われる周波数のものは「標準周波数」として既製品が出回っているが、それ以外は特注生産となる。
標準周波数として、1.0、2.0、2.4576、2.5、3.0、3.072、3.2768、3.579545、4.0、4.194304、4.1952、5.0、5.12、6.144、6.5536、10.0、10.24、12.288、16.384、……[MHz]などがある。
現在は、水晶振動子といっしょに発振回路も組み込まれ、電源を接続するだけで発振周波数が得られる「クロックモジュール」がある。
高精度なクロックを簡素な回路で作りたいような用途で広く使われている。
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