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左側が利くこと。一般には利き腕が左であることを言う。
世界的には、右利きが主流である。身近なものも右利きが前提に作られているため、左利きはいろいろと不便なことが多い。
自動改札にせよ自動販売機にせよ投入口は右側にあり、鋏や包丁も右手で持って使う。身近な道具は左手では使えない。またスポーツなどでも基本的に右利き前提でルールが作られていることが多く、例えば野球では左利き(サウスポー)は守備時にかなり不利である。サッカーやラグビーなどでは左サイドで起用されると有利とされてはいる。
左利きだと芸術や感性などに使われる右脳が発達する、とも言われるが、利き腕と利き脳は必ずしも一致しないので、左利き=右脳利きと決めつけるのは早計である。ただ、有名な芸術家のミケランジェロやビカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどが左利きであることは事実である。
日本では、かつては「ぎっちょ」と呼ばれ、左利きは躾のなっていない下品な育ちであると考えられていた。
そのため、左利きの子供を右利きに矯正させるなどという事もよく行なわれた。しかし、利き腕ができた時点で脳には利き腕に関する神経回路が完成しており、後からの変更は不可能である。無理に変えようとすると、成長過程の脳に対して図り知れないダメージを与えることになる。延いては言語障害や吃音(どもり)、チック(不随意的な発声や運動)、時に半身麻痺などに至るケースもある。
イスラムの国では「左は不浄の手」としており、排泄の処理(つまり用後にお尻を洗う等)に用いる。
このため、イスラム圏では利き腕を問わず、握手は必ず右手でする。
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