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小数点の桁位置が固定の実数表現のこと。このような形式で表わされる数値を、固定小数点数という。
BCDとして考える場合とバイナリとして考える場合とがあり、バイナリの場合はレジスターの一部ビットを小数部として考える。
いずれの場合も、小数があるかはプログラムで判断して扱う。計算機は、小数点を意識しておらず、また意識しなくても正常に計算できるように固定小数点は考えられている。
あまり使われることは無いが、精度が低くても良い場合に、バイナリの固定小数点が使われることがある。
例えば一つのレジスターの値として、下位3ビットを小数部として扱う、といったように実装される。
仮に、ビット3とビット2の間に小数点があるとすると、重みは次のようになる。
この場合、「1000b」は1である。半分にした「0100b」は1/2であり、更に半分にした「0010b」は1/4である。桁の重みは論理的に正しいと判断できる。
この方法では、小数点を書く場所はない。また計算機は小数点の位置は知らず、それを扱う人間が判断する。この取り決めは、人間が「そこに小数点があると思う」だけで成立する。
例えば、次のようになる。
1/2+1/4=3/4 = 0100b+0010b=0110b
この二進数の値を「1/2+1/4=3/4」と見るか「4+2=6」と見るかは人間の判断であるが、このように判断を変えるだけで、計算機自体に特殊な加工をせずとも、小数の計算が可能となるのである。
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