卵子と精子が一つに融合すること。
有性生殖を行なう生物は、原則として雄性の精子と、雌性の卵子を融合させることで子孫を作る。
精子と卵子はそれぞれが通常細胞の半分である一本の染色体を持っており、両者が融合することで二本一対(二倍体)の通常細胞となる。
受精の手段としては、体内受精と体外受精がある。
一般に精子は大量に放出され皆が卵子に向かうが、卵子に入ることが出来る精子は一つだけである。
ある精子が卵子内に入ることに成功して受精した瞬間、卵子全体にカルシウムイオンの波が走り、以降は他の精子が卵子内に入ることはできなくなる。
受精は基本的に同種でないと起こらない。ごく希に異種間でも受精は起こるが、結果生じた個体が生殖細胞(精子や卵子)を作ろうとしても、異種間の雑種は減数分裂で染色体が正常に分配されず、胚発生が起こらない。
例えば、ライオン・ヒョウ・トラなどの猫属間の異種交配をして一代雑種(子)を作ることは可能だが、生まれてきた個体に繁殖能力はなく孫を作る事ができない(これを不稔という)。
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