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赤道太平洋の中部から東部にかけて海面水温が平年より低くなる現象。ひとたび発生すると半年〜3年間程度続き、世界規模で異常気象を引き起こす。
ラニーニャが発生すると、温かい海水が太平洋の西側に偏り、インドネシア近海で海水の蒸発が盛んになる。このため、インドネシア、マレーシア、オーストラリア北部などでは降水量が増加する。
また、海水蒸発が活発になることで、上昇気流などの勢いも増す。この結果、偏西風が北側に押し上げられ、日本付近では通常より南に蛇行するようになり、日本にも異常気象をもたらす。
日本では、冬季には北の寒気が日本に入り込みやすくなり厳寒を引き起こし日本海側で大雪をもたらす。夏場は日本の高気圧の発展の引き金となり、猛暑をもたらすほか、台風が日本に上陸することができず日本の干魃を引き起こす。そして夏場、日本海の水温が高まり蒸発量が増すと、翌冬に豪雪を招きやすいとされている。
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