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1849(嘉永2)〜1925(大正14)年。ドイツの数学者。ボン大学卒。1872(明治5)年よりエルランゲン大学の教授を勤め、1886(明治19)年以降はゲッティンゲン大の教授となる。1872(明治5)年のエルランゲン大学就職講演は"エルランゲン・プログラム" と後に呼ばれ有名になった。これは、"最近の幾何学研究についての比較考察" という論文で、当時は不統一であった各種の幾何学の見解を変換群という見地で統一し、種々の幾何学の相互関係のみならずそれ以外の幾何学の可能性を示し、数学の諸分野での分類問題における群概念の意義を明らかにしたものである。この概念はその後の幾何学研究の基礎となり多大な影響を与えることとなった。
他のクラインの業績で1882(明治15)年の "代数関数のリーマンの理論"、1884(明治17)年の "二十面体に関する講義" などが有名。晩年は保形関数の研究に力を注いだ。また、クラインの講義は名講義と評され、没後に講義のノートのいくつかが書籍として出版されている。
クラインは数学教育にも深い関心を持っていて、ドイツにおける数学教育改革運動を指導したり、教育者のための講義なども行なっている。特に、"高い立場より見た初等数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ" (1924(大正13)年、1925(大正14)年、1928(昭和3)年)という講義録の書籍は名著の一つとされている。
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