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カセグレン式望遠鏡の派生型で、対物主鏡、副鏡に加え、シュミット補正板を用いる反射屈折望遠鏡。
大口径ながら比較的安価である。これは主鏡も副鏡も、製造が容易で安価な球面鏡を用いているためである。
しかし球面鏡だけでは膨大な球面収差が発生するため、それを除去するために非球面レンズがシュミット補正板として使われている。
口径の割に安価、小型軽量である。これで像が美しいと三拍子そろえば文句はないところだが、一般にはそういった評価はされていない。
それは、シュミットカセグレンは「光軸」の僅かな狂いで即画質が低下するという構造のためで、しかもシュミットカセグレン式は光軸がずれやすい。光軸調整は副鏡のネジで変更可能で、必要に応じて随時調整をせねばならないが、これを怠ると美しい像はいつになっても得られない。
さらに、多くの市販製品では、鏡筒を短くするため補正板の位置を本来あるべき位置より主鏡よりに配置する、ピント合わせを主鏡の移動で行なうため主鏡と副鏡の間隔が一定しない、などの設計上の妥協がされている。このことも、持てる性能を発揮できない一因である。
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