生物が持つ一組の染色体のこと。
生物の場合、大から小として、ゲノム→染色体→遺伝子→DNA、のように分解することが出来る。
ゲノム・染色体・遺伝子・DNA
人間の場合は23対46本の染色体で構成され、約30億の塩基対を持つ。その中に含まれる遺伝子数は約2万7千である。
人間と近縁のチンパンジーでは、24対48本の染色体で構成され、約30億の塩基対を持つ。その中に含まれる遺伝子数は約2万3千である。人間との差は1〜1.5%程度とされる。
現在、様々な生物のゲノムを解読するプロジェクトが、全世界的に進行中である。
人間、チンパンジーまで解読が終わっており、次はゴリラやオランウータンなどの大型類人猿、テナガザルなどの小型類人猿、アカゲザルなどの旧世界ザル、そしてマーモセットなどの新世界ザルの解読が計画され、あるいは鋭意解読中である。
同じ遺伝子を同時に解読しても無駄であるので、各国で分担して解読が進められている。
これらの遺伝子を比較することによって、過去に発生したゲノム変化を調査し、サルからヒトに至るまでの経緯を調べたり、あるいは病気に対する医学的な応用などが考えられている。
動物や細菌では、大腸菌や線虫、ショウジョウバエ、あるいはマウスなどのゲノムが解読済みである。
植物でも、シロイヌナズナやイネなどのゲノムが解読されている。
解読の成果としては、マウスのゲノムはヒトより14%ほど量が少ないが、しかし遺伝子数はそれほど変わらず、遺伝子レベルでは99%がヒトと同じ、などの研究結果もある。
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