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国際宇宙ステーション(ISS)に接続される日本の実験モジュール。宇宙飛行士が長期間活動できる日本初の有人宇宙施設。きぼうの名は公募から選出された。
きぼうは "船内実験室" と "船外実験プラットフォーム" の2実験スペースと "船内保管室" があり、さらに "船外パレット" 実験作業に用いる "ロボットアーム"、"衛星間通信システム" の6つから成り立っている。
このうち、船内実験室がISSとの接続部となり、ISS本体第2接合部(ノード2)に連結される。連結により電源と通信線が本体より供給される。内訳は、電源DC120V(2系統、最大24kW)、通信MIL-STD-1553B(5系統×2)、高速データ伝送(30ch、光ファイバー)、Ethernet、ビデオ(2系統)、音声(3系統)である。
船内実験室・船内保管室ともに円筒形で、いずれも直径4.4m(外径)、4.2m(内径)である。長さは船内実験室が11.2m、船内保管室が3.9m。乾燥重量は船内実験室が15.9t、船内保管室が4.2tとなっている。電力はISS本体から供給され、通信制御は32ビット計算機システム(公称)、高速データ伝送最大95Mbps(公称)、とされる。
室内の環境は地球大気と同等の空気組成で、気圧は1気圧に保たれる。温度18.3〜26.7℃、湿度25〜70%で快適に制御可能。そのため、船内では普段着での実験が可能となっている。搭乗員は通常2名、時間制限付きで最大4名。居住施設は米国モジュールに依存する。設計寿命は10年以上である。
計3回に分けてアメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げられることになっており、まず船内保管室、次いで船内実験室とロボットアーム、最後に船外実験プラットフォームと船外パレットを打ち上げる予定である。これらは2004(平成16)年から3回に分けて順次打ち上げられた。
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