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原因となる幾つかの疾患のため呼吸器機能が低下し、もって血液中の酸素濃度が危険水準に低下したり、二酸化炭素濃度が危険水準に上昇し、充分な酸素を臓器に送ることができなくなった状態。
呼吸不全とは一つの疾患の名ではなく病態であり、原因となった病名とともに使われる。
これは慢性肺疾患の末期に起こることが多く緊急の治療が必要となるが、急性呼吸促迫症候群(ARDS)などの重度の急性肺疾患によっても起こりうる。
呼吸不全は経過により慢性と急性に分けられる。
息切れや息苦しさなど。肺の病状により、咳、痰、喀血などを生じることもある。
病状によっては胸部の圧迫感、SpO2が低い場合は疲労感、眠気や意識障害などを生じる。
上述の通り、呼吸不全は病態であるので、原因となる病気を確認することになる。
呼吸不全は肺の病気でなくても起こりうるため、検査結果や所見、症状などから、総合的に判断される。
原因となる疾患ごとに変化する。
主に薬物療法(吸入薬・内服薬)や酸素療法が行なわれるが、重症である場合は人工呼吸器が使用されることもある。
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