デプロメール

読み:デプロメール
外語:Depromel 英語
品詞:商品名

フルボキサミン マレイン酸塩を成分とするSSRI抗鬱薬

メーカーはMeiji Seika フェルマ。1999(平成11)年5月25日発売。

目次

製品

薬価は随時変更される。記載の薬価は執筆時点。

  • 25mg錠: 販売名コード1179 039F 1028、識別コードMS 25。薬価37.8円/1錠。
  • 50mg錠: 販売名コード1179 039F 2024、識別コードMS 50。薬価65.4円/1錠。
  • 75mg錠: 販売名コード1179 039F 3020、識別コードMS 75。薬価90.6円/1錠。

効果・効能

主たる用途は鬱病であるが、その他に色々な使われ方をしている。

適用

添付文書による効果・効能は次の四つである。

  • 鬱病
  • 鬱状態
  • 強迫性障害(強迫性障礙)
  • 社会不安障害(社会不安障礙)

応用

その他、次のような心の病にも使われている。

  • 摂食障害(摂食障礙)
  • パニック障害(パニック障礙)
  • 外傷後ストレス障害(外傷後ストレス障礙)

また三環系抗鬱薬のように夜尿症への応用もされているらしいが、効果については明確な資料がなく不明である。

用法・用量

成人は、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量する。

1日2回に分けて経口投与する。

年齢・症状に応じて適宜増減する。

成分・添加物

添加物

  • 部分アルファー化デンプン
  • 無水燐酸水素カルシウム
  • トウモロコシデンプン
  • 酸化チタン
  • バレイショデンプン
  • ヒプロメロース
  • マクロゴール6000
  • 黄色三二酸化鉄
  • カルナウバロウ

その他1成分

規制区分

本剤は向精神薬であるため、2002(平成14)年3月18日厚生労働省告示第九十九号により、投与量は一回につき14日分が限度となる。

作用機序

セロトニンの神経細胞内への吸収を抑制し、遊離量を増やすことで神経の働きを活発にする。

セロトニンが増えると不安感が和らぎ、気分を楽にするとされる。

剤形

橙色と黄色の中間色の、円形の錠剤。

デプロメール25表
デプロメール25表

デプロメール25裏
デプロメール25裏

デプロメール50表
デプロメール50表

デプロメール50裏
デプロメール50裏

風味等

味は苦い。但し粒は小さい。

名称の由来

鬱病(depression)に愛のメール

従来の抗鬱薬と違い、口渇、便秘、排尿困難などの不快な副作用は少ない。

飲み始めには吐き気を催すことがあるが、飲み慣れるとなくなる。

重篤な副作用は少ないが、SSRIの特徴としてセロトニン症候群を招く可能性がある。この症状を感じた時は直ちに医師に相談すること。

アステラス製薬(元・藤沢薬品工業)のルボックスとは同一成分の薬である。

この薬品は、鬱病には効果がないと見られている。

厚生労働省は2013(平成25)年3月29日、1999(平成11)年以降に承認された新しいタイプの抗鬱薬の投与について、18歳未満への投与は慎重に検討する旨を添付文書に記載するよう、日本製薬団体連合会に指示し、その中にフルボキサミン マレイン酸塩が含まれていた。

これは、海外での臨床試験において、有効性を確認することが出来なかったための措置である。

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