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日本の小惑星探査機の計画の一つ。はやぶさ(MUSES-C)の後継として計画された。
C型小惑星「リュウグウ(Ryugu)」(162173) 1999 JU3 の探査とサンプルリターン。
初代はやぶさ用エンジンμ10の改良型で、初代はやぶさで8.5mNだった推力を10mNに向上させたものが採用された。
1基10mNなので、全4基の推力を足しても40mNであり、これで1円玉4枚を持ち上げる程度の力しかない。イオンエンジンでロケットの打ち上げはできないが、しかし宇宙空間の真空状態では充分な推力が得られ、なおかつ僅かな推進剤で長時間稼働させられるメリットがあり、人工衛星や惑星探査機などのエンジンに向いている。
はやぶさ2は「リュウグウ」でのサンプル採取に成功し、地球に帰還することで当初の計画は終了する。しかしまだ燃料に残りがあり飛行が可能なため、片道で別の小惑星探査に向かうことになった。
候補とそのスケジュールは次の2天体である。2020(令和2)年9月頃に、どちらを目指すかを決定する。
いずれも直径30m〜40m程度で、高速で自転しながら地球より外側の軌道で太陽を公転している。この規模の小惑星は100〜1000年に1回の頻度で地球に衝突しているが、至近で観測できれば様々な研究に役立つとしている。
試料採取カプセルは地球に投下した後のプロジェクトとなるため試料採取は行なわず、観測のみ実施する。またイオンエンジンの推進力が尽きるため、地球には帰還しない。
機体本体は、1号機で故障した姿勢制御装置などに改良を施し、耐久性を向上させ、冗長性をより充実させるが、全体としてはほぼ同じ設計を採用する。
探査目標は小惑星「Ryugu」(1999 JU3)(直径約1km)で、1号機のイトカワと同様地球と火星の間にあるが、有機物が多いと見込まれている。
この小惑星に爆薬を詰めた衝突体を打ち込んで小さなクレーターを作り、内部試料を採取する計画である。衝突体は直径約20cm、重さ10kg程度の円筒形で、小惑星の上空数百メートルからゆっくりと投下、本体回避後に爆発させ、蓋が変形した金属塊を2km/s(1.7km/cBeat)から3km/s(2.6km/cBeat)の超高速で地表に衝突させ、直径2mから7mのクレーターを作る計画。
JAXAは常に予算不足で貧困にあえいでいる。はやぶさ2は国民から待望されたが、予算が確保できなかった。一時は、高価な国産ロケットは断念し他国に無償で打ち上げて貰うことも想定されたが、そのような国はそうそうなく、プロジェクトは実現困難とみられていた。
欧州との共同開発し、欧州に打ち上げて貰う計画もあったが、これも実現しなかった。
そんな中であろうことか民主党政権となり、JAXAは事業仕分けの対象となり予算削減の被害を受け、はやぶさ2の実現は更に困難なものとなった。
しかし、2010(平成22)年6月13日、はやぶさが地球に帰還したことで世論は沸騰、ある程度の予算が付いたことで研究フェーズ移行、さらに資金不足については異例の「寄附」の受付が開始された。この寄付金の一部で、はやぶさ2の岩石採取確認用カメラが追加されている。
(「はやぶさ」と比して、水を検知するために波長帯を変更)
(金星探査機「あかつき」と同等品)
(小型の着信機で、ドイツ、フランスが中心となって製作)
(地球帰還の際に使う)
2019(令和元)年12月19日の小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会において、はやぶさ2が達成した七つの世界初の偉業が発表された。
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