Ⅱ型超新星のスペクトルによる分類で、スペクトルに観測される水素の輝線が弱いもの。
初期にはⅡ型超新星らしく、弱いながらも水素の輝線が見られるが、やがて消失し、その後代わりに中性ヘリウムの輝線が見られる。
中性ヘリウムの吸収線を特徴とするⅠb型に似ていることから、Ⅱ型とⅠb型の中間に位置するとしてⅡb型と命名されたものと思われる。
Ⅱn型超新星は水素外層を大量に残したまま爆発するのに対して、Ⅱb型超新星は水素外層が僅かしか残っていない星の爆発である。ゆえに、水素の輝線は弱く、すぐに消失してしまう。
更に、爆発後に中性ヘリウムの細い輝線が見られるのが特徴である。
Ⅱ型超新星は、爆発前に星の周囲に放たれた物質に、超新星爆発した恒星からの衝撃波がぶつかり、ゆっくりと膨張しながら発光していると考えられている。
つまりその光がヘリウムということは、その周囲の物質がヘリウムに富んでいるということである。Ⅱb型超新星は、超新星爆発前に恒星はヘリウム層を失っていたと考えられる。
Ⅱb型超新星は膨大な量が発見されているが、その中でも特に論文の中に見られるなど注目されることがあるものに、次のようなものがある。
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