殺菌

この表現自体には、菌を殺す程度を含まない。

石鹸で手を洗えばある程度の殺菌作用があるが、これによって手に付着した菌の100%を死滅させているわけでないことは、あえて説明するまでもなく明らかである。

このように、菌を殺す行為や効能を殺菌というが、その程度については不問となっている。

殺菌という表現は曖昧なので、どの程度の水準で菌を死滅させるのかにより、色々な呼び分けがあり、それぞれに様々な方法がある。

• 静菌 ‐ 菌の死滅作用はないが、程度を問わず、その増殖を止めること
• 消毒 ‐ 病原性がある微生物を、無害な程度に減らすこと
• 除菌 ‐ 有毒無毒を問わず、また程度を問わず、菌を減らすこと
• 抗菌 ‐ 菌の増殖を阻止すること。抗菌性の試験はJIS Z 2801で定義される
• 防カビ ‐ 真菌の増殖を阻止すること。カビの抵抗性試験はJIS Z 2911で定義される
• 滅菌 ‐ 有毒無毒を問わず、全ての微生物を死滅させること