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(事故などにより)その場ですぐに死んでしまうこと。
ここでいう「死」とは概念的なもので「意識」を主点としたものであり、心停止や脳死といった物理的生命機能の停止とは直接は無関係である。瞬時に意識不明となる事態に陥り、早晩物理的生命機能を停止するだろう状態を、即死という。
例えば、生体反応は尚あっても、物理的事情等で既に助かりようがなく、かつ本人に意識なども無いように見える状態に瞬時に陥ることがあれば、医学的には死亡とは言えなくても、それは即死と言える。
例えば斬首刑となり、ギロチンで首を切り落とされたような場合が、これである。
他者から見て即死と判断できる状況になったとき、即死状態の人に意識はあるのか、という点については、今なお分かっていない。
痛みは感じるのか、どれくらいの間痛いのか、などは、当人から聞くことができないので、調査できないのが現実であろう。
なお、ギロチンの場合、首チョンパになってからも暫くは意識があることが知られる。これはフランスのギロチン刑で死刑囚により何度も実験が行なわれており、例えば科学者ラボアジェがフランス革命で捕らえられ斬首刑になった時の話が有名である。彼は科学者として自らを実験台に実験をしたもので、彼は斬首後、15〜20秒に渡り「まばたき」を続けたとされる。
人間の場合、脳を破壊されることが即死の最大要件といえる。
疾病であるとか、拳銃で心臓を撃たれる等して心停止を引き起こしたり、頚動脈を切断するなどして脳への血流を止めると致死的である。この時、脳への血流断で即死するのか、数分は意識があるのかは諸説あり結論が出ていないが、即死するという説が有力であるらしい。
日本の死刑執行方法である絞首刑の場合も、直接の死因は頚骨骨折と延髄損傷で、脳死するために意識は瞬時に無くなり即死するとされている。
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