デパス

読み:デパス
外語:Depas 英語
品詞:商品名

エチゾラムを成分とする精神神経用剤(抗不安薬)。メーカーは田辺三菱製薬(旧・吉富製薬→ウェルファイド→三菱ウェルファーマ)。

目次

製品

  • 0.5mg錠は薬品コード1179 025F 1026、識別コードY-DP 0.5。薬価9.00円/1錠。
  • 1mg錠は薬品コード1179 025F 2022、識別コードY-DP 1。薬価15.60円/1錠。
  • 1%散は薬品コード1179 025C 1054、識別コードY-DP。薬価141.80円/1錠。

効果・効能

いわゆる精神安定剤(抗不安薬)で、かなり強力な効果がある。

その一方、副作用である筋弛緩を利用した肩懲り治療薬としても頻用され、整形外科へ行けば普通に貰える薬でもある。睡眠薬としても使われる。

最高血中濃度到達時間は約3時間、血中濃度半減期は約6時間。抗痙攣作用4/6、筋弛緩作用3/6。

成分・添加物

添加物

  • 乳糖
  • セルロース
  • トウモロコシデンプン
  • タルク(滑石) (錠剤のみ)
  • 白糖 (錠剤のみ)
  • マクロゴール (錠剤のみ)
  • 酸化チタン (錠剤のみ)
  • ヒドロキシプロピルメチルセルロース
  • カルナウバロウ (錠剤のみ)

規制区分

  • 処方せん医薬品

本剤は、現時点では向精神薬には指定されていない。

用法・用量

成人にはエチゾラムとして1日3mgを3回に分割経口投与する。

剤形

錠剤は円形白色のフィルムコーティング錠。割線は無い。

散剤は白色の細粒。

風味等

この錠剤は、糖衣錠ではないがコーティングされていて甘みがあり飲みやすい。

名称の由来

薬の名前は二説あり、デプレッション(鬱)をパス(pass)する、又は、病的状態から離れ(de)通り過ぎる(pass)、ところから命名された。

小児への安全性は確立していない(投与経験少)。

妊婦・授乳中の婦人への安全性は確立していない。ベンゾジアゼピン一般は、新生児へ悪影響がある事が知られる。また母乳中への移行が確認されている。

高齢者へは慎重に投与すること。

副作用など

眠気、倦怠感等が確認されている。

普通に使う分には問題はないが、大量に服用すると依存性が生じる。また耐性が付きやすいため、長期連用すると効果が弱まってしまう。

  • 精神神経系
    • 眠気 (0.1〜5%未満)
    • ふらつき、目眩い (0.1〜5%未満)
  • 循環器系
    • 動悸 (0.1%未満)
  • 消化器系
    • 口渇 (0.1〜5%未満)
    • 悪心・嘔気 (0.1〜5%未満)
    • 食欲不振 (0.1%未満)
    • 胃部不快感 (0.1%未満)
    • 下痢 (0.1%未満)
    • 便秘 (0.1%未満)
  • 骨格筋
    • 倦怠感、脱力感 (0.1〜5%未満)
  • 過敏症
    • 発疹 (0.1%未満、注意)
    • 掻痒 (0.1%未満、注意)

発疹・掻痒が生じた場合(0.1%未満)は服用を中止すること。

物質の特徴
抗不安薬
精神神経用剤
有効成分
エチゾラム

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