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原子量の単位であり、一種の質量の単位である。統一原子質量単位(u)と等価の単位である。
蛋白質のような巨大分子で、厳密な分子量を求めることが難しい、または不可能な場合に、そのものの原子量あるいは質量を表わすときに使われる。ダルトンは質量の単位であり、分子量の単位ではない。
定義や単位記号は曖昧だったが、2006(平成18)年に国際単位系(SI)でSI単位系で併用が許されている非SI単位として正式な定義が与えられた。SIでは「単位ダルトン(Da)は、静止して基底状態にある自由な炭素原子12Cの質量の1/12に等しい質量」と定義されている。
ダルトン(dalton)の単位名は、原子説を提唱した英国の化学者John Dalton(ジョン・ドルトン、1766〜1844)に由来する。人名としてはドルトンと呼ばれることが多く、日本での単位名も古い書籍はドルトンが多かったが、国際単位系(SI)の日本語版では「ダルトン」とされたことから、以降は「ダルトン」が使われるようになっている。
ジョン・ドルトンが原子説を提唱する際に「原子量」(相対原子質量)の概念を導入し、1805(文化2)年に初の原子量表が発表された。
ドルトンが当初導入した原子量の基準元素は現在とは異なり水素で、水素の原子量を1とした。原子量に単位は必要無かったが、やがて彼の業績を尊び単位名にDaltonが与えられた。
SI第9版の表8に記載されている定義は次の通り。
1Da = 1.660 539 066 60(50)×10−27kg
版が変わるごとに少しずつ変化しているため、最新ではこれと異なる可能性はある。
SIの補助単位が併用できる。
国際単位系(SI)には「大きな分子の質量を表す場合あるいは原子分子の小さな質量差を表す場合に、しばしばSI接頭語と組み合わせて、キロダルトン:kDa、メガダルトン:MDa、あるいはナノダルトン:nDa、ピコダルトン:pDaなどの単位と記号が使われる」と記されている。
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