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うみへび座〜ケンタウルス座方向、約2億光年の距離にあると考えられている巨大な重力場のこと。宇宙の大規模構造の一つ。
元々は、宇宙膨張と銀河の移動を研究していたアメリカとイギリスの共同研究グループが1987(昭和62)年に発見したものである。
宇宙は膨張しているため、銀河は互いに離れる運動をすると考えられていた。しかし観測事実は予想に反し、銀河系の周囲およそ3億光年の銀河に限っては、なぜか宇宙の一点に向かって移動していたのである。
そこで、この謎の点を「グレート・アトラクター」と呼んでいる。
その正体は、観測が困難なためなお分かっていない。
位置的には「うみへび座・ケンタウルス座超銀河団」と推定されており、NASAのThe Great Attractorによると、X線観測衛星ROSATの観測で、その超銀河団内にある銀河団「じょうぎ座銀河団(Abell 3627)」が疑わしいとしている。
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