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昭和30年代に中心に箱根地区を舞台として繰り広げられた、小田急(当初は大東急)と西武との商業紛争の通称。また、それを元とした小説の名称。
東急グループ総帥、五島慶太が、小田急と箱根登山鉄道の電車、ケーブルカー、バス、観光船を利用して箱根を一周するルートを確立しようとしたが、当時は小涌谷〜早雲山〜大涌谷〜湖尻のバスルートを西武グループの駿豆鉄道(現、伊豆箱根鉄道)が独占していたため、五島がこのルートにバス路線を通すことができなくなった。このため五島は小涌谷〜湖尻にロープウェイを建設、紛争が一気に泥沼化した。
西武グループ総裁、堤康次郎は報復として、五島が建設した箱根ターンパイクの三島延伸を、建設予定地を買い占めたりして阻止した。また両者でホテルやゴルフ場などの建設妨害や、相手会社のバス停標識をどこかへ投げ捨てるといった姑息な手段も取られたと言われている。
その影響で箱根では観光輸送等が真っ二つに割れていて観光客にとって不便な状態が続いていたが、近年箱根の観光客が減り始めたため、2003(平成15)年11月に小田急と西武が観光事業で連携することを発表した。それに伴い、共通フリーパスの発行やバス路線の相互乗り入れなどを行なうことが進められている。
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