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列車の出発時間や到着時間などを主に記載した本。
日本では、1872年9月(明治5年7月)に工部省鉄道寮が発行した "鉄道列車出発時刻及賃金表" という1枚の文書が時刻表の始まりであり、これは現在、東京の鉄道博物館に保存されている。このとき品川〜横浜が1日6往復に増発され、それに伴い発売された。
現在のような冊子になった時刻表は、1889(明治22)年に、静岡の弁当屋、文正堂から発売された "改正 鐵道便覧" が日本初であり、値段は12銭であった。その後1894(明治27)年には、東京の庚寅新誌社が、月刊の時刻表"汽車汽船 旅行案内" を6銭で発売した。
現在、JRの列車を中心に掲載した月刊の大型時刻表は、交通新聞社発行の"JR時刻表" と、JTB発行の "JTB時刻表" がメジャーとされている。それぞれ、全駅全列車掲載の大型判から、主要駅掲載のポケット版まで揃っており、JRの切符についての案内や、旅館の案内も載っている。これらの時刻表は大きなダイヤ改正の直後は100万部近くを売ることもある "隠れたベストセラー" となっている。
大手私鉄などでは自社線を中心とした時刻表を発行している会社もあり、そのほか、地域限定の時刻表や貨物列車時刻表なども発売されている。また、最近では、都市圏の各鉄道会社の時刻を1冊にまとめた時刻表も複数売られるようになった。
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