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第三セクター鉄道の一つ。
JR西日本の富山港線をライトレール化した富山ライトレール富山港線を運行している。全営業キロは7.6km。
貨物輸送が衰退していくと、富山港線は朝夕ラッシュ時間を中心としたローカル輸送に特化した路線となり、その路線規模から典型的な赤字盲腸線と化していた。
このような状況の中「富山駅の高架化にあたって赤字の路線も多額の費用をかけて高架にしたり交流化したりする意味はあるのか」という問題が出てくるのは当然といえる。
廃止の上バスに転換する話も存在したが、バスに転換するには乗降客数が微妙な数字であったのも話をややこしくしていた。
一方、富山市は市街地の拡大化とそれに伴う行政コストの増大に頭を悩ませていた。
渋滞対策として富山市街地を囲む環状道路が完成して以降、その環状道路周辺が急激に都市化した。しかし富山は日本海側の都市でそれなりの積雪地帯であり、市街地の拡大と共に道路の除雪費用が指数関数的に増大していくという問題を抱えていた。
富山市としては、郊外の都市化を抑制して富山市中心部に都市機能を集約することで、これ以上行政コストが上がらないようにすることを考え始めていた。そのためには、都市中心部の交通の便を良くすることは重要であるが、富山港線の廃止は当然それとは逆行する出来事であった。
折りしも、海外では公共交通としてライトレールが注目を浴びており、また日本でも同等のライトレールを建設しようという機運が持ち上がっている最中であった。様々な考慮の末、富山港線の条件はライトレール化に適しているのではないかと考えられた。
そのためJR西日本、富山市、富山市商工会議所が富山港線の扱いについて協議した結果、富山市を中心とする第三セクター鉄道会社が富山港線をライトレール化し、経営を引き継いで運行することと定められた。
元の富山港線の乗降客数からしてその採算性が心配されていたが、
などが功を奏し、経営初年度である2006(平成18)年度の収支は営業黒字となることができた。
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