ストアードフェアカードの料金徴収方法の一。
鉄道のカード乗車券であれば、駅に入った時点であらかじめ初乗り運賃相当額が引かれ、降りる駅で初乗り運賃と利用区間の運賃との差額が引かれる方式。
つまり、乗る前にカードに初乗り運賃分の金額が残っていないと、そのカードを使うことができない(改札口を通ることが出来ない)。
イオカードやパスネットなどの、関東圏のストアードフェアカードはほとんどがこの方式である。
この方式は、仮にカードが不正利用されても、初乗り運賃だけは取っておこうという発想の、ケチな方式である。
しかし、事故あるいは故障等で列車が止まった場合、改札内にいる乗客は窓口で初乗り運賃の払い戻しを受けるしかない。例えば2006(平成18)年4月24日、山手線・高田馬場駅付近で線路の隆起が発見された際などは、長時間列車が止まり、結果払い戻しを求めた客のために窓口の大混雑を招いた。
前述のような問題があることから、前引き方式は減少傾向で、後引き方式に切り替わりつつある。
JR東日本のSuicaも、当初はイオカードと同様に前引き方式だった。しかし私鉄のICカードと相互利用をするにあたりシステムの共通化が必要となったこともあり、後引き方式に変更された。
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