コミックマーケット74

参加者数は、1日目17万人、2日目18万人、3日目20万人。合計が55万人と公式発表された。昨年夏と同じ人数である。

「会場に手榴弾を投げ込む」など複数の犯罪予告、テロ予告があった。

心配した警察や会場から、中止にしたほうがいいのではとの提案もあったが、準備会は、こんなことで中止になどしないと断言したという。何か起きたらあなたたちの責任ですよと言われ、共同代表の三人は、責任は取る、3人全員で取ると断言したという。

結果として、事件は起こらず、C74は参加者全員で無事に作り上げることができた。

共同代表は男前!

犯罪予告があったことから、無謀にも警察による手荷物検査が実施された。

とは言え、行列は10万人規模。一人一人丁寧に荷物検査をすることなど誰が考えても不可能なことである。そこで、参加者が鞄を空けてスタッフ、警備員、警察官に中を見せながら通るという画期的な方式で実施された。

三日間とも実施したとのことであるが、現地での実感では、警察は二日目までは頑張ったようだが全日はおらず、三日目は遂に断念したようだった。これ以降、手荷物検査をしようと言い出す人はいなくなった。ちなみに、犯罪予告を出した者のうちの一人、兵庫県の男(当時20歳)は2008(平成20)年8月15日に逮捕された。

夏コミ直前の2008(平成20)年8月3日に開催された、海洋堂主催のワンダーフェスティバルにおいて、西展示棟アトリウムの上りエスカレーターが故障、乗っていた人が次々と滑り落ちるという事故が発生した。

これ以降、コミケでは西展示棟アトリウムのエスカレーターは使用禁止となった。また、この回から数回は、全てのエスカレーターで、一つずつ空けて乗るような運用がなされた。これにより運ぶ人数が1/2になったことから、各所で渋滞が発生した。

今までは、西3が更衣室、西4が企業、屋上をコスプレ広場だったが、今回は少し配置に変更があった。

1階にある庭園と呼ばれる場所にコスプレ広場が移された。しかし満員状態が長く続き、次回以降に課題を残す。