勇者王ガオガイガー

読み:ゆうしゃおうガオガイガー
品詞:固有名詞

企画製作サンライズによる "勇者シリーズ" の最終作、1997(平成9)年2月1日から1998(平成10)年1月31日にかけて放映された。

1997(平成9)年の冬、北海道の雪原でメカライオンに連れられていた幼児を、天海(あまみ)夫婦は養子として引き取り、マモルと名付けて育てた。2002(平成14)年、謎のロボット(ゾンダリアンとその下僕のゾンダー)が突如出現して暴れはじめる。マモルは、ゾンダーに対抗するために政府直下に結成された秘密防衛組織、GGG(Gutsy Geoid Guard、後にGutsy Galaxy Guardになる)のメンバー達と共にゾンダーに立ち向かう。

もう一人の主人公、獅子王凱はサイボーグである。1997(平成9)年の冬の雪原でマモルを連れていたメカライオンの "ギャレオン" と合体(フュージョン)して "ガイガー" となる。ギャレオンはもともと別の星で作られたメカであり、異星のテクノロジーを詰めこんだブラックボックスを持っていたため、GGGはそのテクノロジーを解析し、さらなる合体を果たす。そのパーツは、ステルス型戦闘機、500系のぞみ、ドリル付きの戦車達。これが変形合体した姿が無敵ロボット、"ガオガイガー" である。

すでにあまり顧みられることがなくなっていたロボットアニメだったが、ロボット対ロボットの熱い肉弾戦に、ロボットアニメファンの魂は燃え上がった。しかし、アニメファンの間では非常に評価が高かったものの、視聴率には恵まれないというおなじみの現実が待っていた。恐らく制作側が見込んでいた子供の視聴者層と "ガオガイガー" を支持したファン層に違いがあったからではないかとの噂である。

オープニングテーマ曲の "勇者王誕生" は、テーマ通りの熱い曲であり、傑作の誉れが高い。今なお多くのロボットアニメファンに愛されている。2番までしかないのが残念である。

"勇者王ガオガイガー FINAL" と名付けられた続編にあたるシリーズがOVAシリーズとしてリリースされている。2001(平成13)年5月時点で全8巻中6巻まで発売中である。

スタッフ
  原作:矢立 肇
  メカニカルデザイン:大河原邦男
  音楽:米たにヨシトモ
キャスト
  獅子王凱(サイボーグ):檜山修之
  天海護(ギャレオンと共に地球に来た少年):伊藤舞子
  天海勇(父):塩屋浩三
  天海愛(母):沙ゆり
  初野華(護が好きなクラスメイトの女の子):吉田古奈美
  卯都木命(凱のガールフレンドのGGG隊員):半場友恵
  獅子王麗雄(凱の父でGGG隊員):緒方健一
  大河幸太郎(熱いGGG長官):石井康嗣
  火麻激(GGG隊員で大河長官の戦友):江川央生
  ナレーション:小林清志

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