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1984(昭和59)年にナムコが発表した、アーケードゲーム初のRPG。
元々は「マッピー」用の基板が数千枚在庫として余ったため、在庫整理のために、ROM交換のみで済むゲーム、ということで作られたゲームである。
これを主に担当したのは遠藤雅伸で、遠藤は独自の世界観をふんだんに盛り込み、キャラクターデザインも自分で担当するなどした。ナムコ社内にも、どうせ在庫整理なのだから好きにやれ、という空気があり、斬新なシステムに対する会社トップなどの抵抗も特に無く、開発が進んだ。
ゲーム自体は、60階建ての塔の各階に隠されたアイテムを取りながら敵を倒して塔を登り、最上階に囚われた女の子を救出するというものである。
ほぼ全フロアに存在し、ほぼ全てを取らなければクリアが出来ない宝箱があるが、この出し方は自分で探さなければならないという、クリアをすることがほとんど不可能と言える程に難易度が高く設定されている。これが逆にマニアを刺激することになり、当時はドルアーガの塔をクリアするためだけに結成されたチームが多数現われた。
こうして、ドルアーガの塔は後のRPGに大きな影響を与える名作に成長し、各コンシューマー機に移植され、続編も作られた。唯一の誤算としては、在庫整理のはずだった基板を再生産する羽目に陥ったことである、と遠藤自身が語っている。
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